コントラバスのレッスンを通して出会った教本の紹介と、僕が思うネット上における情報の受け取り方

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こんにちは!コントラバス奏者の井口信之輔です。

3回に渡りお届けしてきたこのコラムも今回が最終回となりました。

これまでコントラバスの基礎知識演奏するために持っておきたいアイテムと講習会で受けてきた質問を紹介してきました。

最終回は、レッスンを通して出会ってきたおすすめ教則本の紹介と、たくさんの情報が溢れるネット上で受け取った情報を、より良いものにするために僕の考えをお話ししたいと思います。

何を買えば良いのかな?吹奏楽部でコントラバスを弾いているあなたにすすめたい教則本はこれ!

講習会へ行くと受講生から

教則本はどのようなものを買えば良いですか?

学校に教則本があるけれど使い方がわかりません

という声を耳にします。教則本はたくさん売られているので、何を買えば良いか悩んでしまうこともあるでしょう。

はじめに、吹奏楽部で見かけることの多いコントラバスの教則本を、自分が使用した体験談を含めて紹介していきますので、教則本選びの参考にしてみてください。

コントラバスを始めたばかりの初心者におすすめの一冊!

いちばんやさしいコントラバスレッスン/斎藤順 著

独学で練習している初心者のあなたにおすすめしたい一冊!

コントラバスの各部位の名前、扱い方、楽器の構え方がわかりやすく解説されています。コントラバスを弾き始めたあなたが「どんな本が良いかな?」と思ったときにおすすめできる教則本です。

まずはこの教則本でコントラバスを知る、そしてステップアップして次の教則本を手にとっても良いでしょう。

これぞ吹奏楽の王道?朝練シリーズ

朝練コントラバス 毎日の基礎練習30分/永島義男 著

「部活をやっていたとき、朝練シリーズ使ってました!」という人は、全国にどれほどいるのでしょうか、と思うほど吹奏楽部の中では定番の一冊となっている教則本です。

楽器の構え方、右手の弓の持ち方、左手のフォームが写真付きで解説されています。指番号付きの音階や練習曲も載っている教則本で初心者から経験者まで幅広く使える一冊です。

この本に出てくる「左手の指を強くする」は大変効果的な練習です。

世界で最も知られているコントラバスの教則本

New Method for the Double Bass/Book 1 /F.シマンドル

「新コントラバス教本 第1巻」として親しまれているシマンドルの教則本(以下 シマンドル)は世界で最も知られているコントラバスの教則本と言っても良いでしょう。コントラバスを専門的に習う人も、この教則本ではじめることが多く、僕の周りのコントラバス奏者もシマンドルの教則本を使ってレッスンをしているという方がたくさんいます。

この教則本に書かれていることをマスターすれば

吹奏楽に出てくる作品のほとんどは不自由なく演奏できるでしょう。

講師の先生からシマンドルの教則本を使ってコントラバスを習うには良い教則本ですが、他の教則本に比べて写真や文章での解説が少ないため、独学で練習するには少し難しいかもしれません。

日本のコントラバス界の発展に尽くされた、とある先生のノート

ダブルベース「HIYAMAノート」シマンドル習得のために/檜山薫 著

この教則本は、コントラバス奏者、そして指導者として長年、日本のコントラバス界の発展に尽くされてきた檜山薫さんという方がシマンドルの教則本の副教材として書かれた手書きのノートを、そのお弟子さんたちが編集し一冊の教則本にしたものです。

著者の言葉

著者自身も音大時代に使用し、その後50年間に亘りコントラバス教師として、シマンドルをレッスンに使用して参りました。

指導の経験から、シマンドルの使用だけではなかなか身に付きにくいテクニックがあることに気付き、シマンドルの教則本のほかに初心者を念頭においた、副錠剤が必要であることを感じたのであります。

引用:HIYAMA ノート 著者の言葉

シマンドルをゲームに例えたら、HIYAMAノートは攻略本というところでしょうか。

シマンドルの練習曲の中には、こんなことが隠されているのか!

というイメージです。

もし、独学で練習していてシマンドルかHIYAMAノートで悩んだら、HIYAMAノートをおすすめします。

吹奏楽におけるコントラバスを知るならこの一冊!

パワーアップ吹奏楽!コントラバス/鷲見精一 著

国内のオーケストラ、吹奏楽の世界ではシエナ・ウインドオーケストラへの客演をしているコントラバス奏者、鷲見精一さんの書いた一冊。

コントラバスの基礎知識が写真付きでわかりやすく解説されており、基礎練習、日々のトレーニング、Q&A、弦や松脂の特徴などが書かれており、吹奏楽部を指導する顧問の先生にもおすすめしたい一冊です。

持ち運びもしやすいサイズなのも嬉しいですね。

僕はまだ手元にありませんが「入門者ためのコントラバス教本」という教則本も出版されています。こちらのパワーアップ吹奏楽!コントラバスとセットで持っておくと良いでしょう。

ブログで毎週更新中!今日よりもちょっと良い明日のために。

明日のためのレッスンノート/井口信之輔

どん!最後は僕がブログで書いているレッスンノートを紹介します。

このブログは、Twitterを通してコントラバスの演奏方法についての質問を多く受けるようになったとき、もしかして「パートは自分だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいない」と悩んでいる人が全国にたくさんいるのではないかと思い書き始めたレッスンノートです。

毎週1記事ずつ、僕が作っているオリジナルの教則本を公開しながらレッスンを進めているので、ぜひお役立てください。

そして、何かわからないことがあったら気軽に質問してきてくださいね。

コントラバス奏者 井口さんのブログ

ネットに溢れる情報をよりよく受け取るために

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インターネットやSNSの普及により、国民総クリエイター時代と呼ばれる誰も情報発信することができる時代がやってきました。

既にネット上には、楽器の演奏方法やアドバイスなど音楽に関する情報が溢れかえっており、欲しい情報がすぐに手に入る便利な世の中ですが

受け取った情報をそのまま実践しただけでは、自身の成長にはつながらないと思っています。

特に、弦楽器は楽器の構え方、弓の持ち方にしても、身長差、手の大きさ、体格の差など体のつくりは人によって違うため、人によって演奏スタイルに違いが出てくるのは当然です。

なので、自分が受け取った情報は、そのまま鵜呑みにせず、しっかりと分析し、考え、実践しながら消化していけると良いでしょう。

そして、ネット上から情報を得るときは「誰が、何を根拠に」発信しているかを気にしていくと良いでしょう。

発信する側としては、より良い情報を、必要なところへ届けてお互いが幸せになれるよう、自分の体験談に基づいた言葉を発信しているつもりですが、本来であれば「演奏を目で見て、耳で聴いて、感じたことを伝える、提案する」のが理想的かもしれません。

なので、もし疑問に思ったことがあれば、いつでも連絡をしてください。

おわりに

多くの吹奏楽部でコントラバスを教えてきた経験をもとに、体験談を交えながコラムを書いてきましたが、お楽しみいただけましたでしょうか。

もし「どこかで悩む、あなたのために」役に立てることがあったら嬉しく思います。

きちんと基礎を身につけ、練習に励み、良い音を出せれば吹奏楽においてもコントラバスは聴こえてきます。

太くて豊かな低音の響きでバンドを包み込むようなコントラバス奏者になってください。そして、コントラバスを大好きになってくださいね。

僕は、吹奏楽部をはじめとして部活動やサークルでコントラバスを弾いているみなさんを応援しています。

それでは、またどこかでお会いしましょう。良い音楽を!

この記事を書いた人

井口信之輔

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千葉県出身。洗足学園音楽大学卒業。
コントラバス奏者としてはクラシック音楽を軸に、オーケストラや吹奏楽、芸術鑑賞会や0歳からのコンサートへの出演やレコーディングへの参加など多方面に活動している。

また、吹奏楽の世界では「弦楽器の視点から見たバンド指導」をテーマに多くの学校で講師を務めている他、吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れておりブログやTwitterを通し独学で練習に励む中高生に向けた発信を行っている。

これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。昭和音楽大学合奏研究員。ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。アパッショナート管弦楽団弦楽器トレーナー。
Twitter@igu_shin
ブログ http://chigu-i.blue/
クラシック音楽コラムサイトCOSMUSICAにて連載中のコラム『世界史×吹奏楽~時を超えた響き~』http://cosmusica.net/

横浜で発足した「平日休みの大人のための吹奏楽団」月曜吹奏楽団(仮)指揮者。ただ今メンバー募集中!https://ampersand922.wixsite.com/heijitsusuisougaku

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